小児歯科のQ&A

小児歯科

虫歯の治療を受けられる年齢は、一般的に3歳頃からですが、3歳未満でも治療できる子供もいますし、5歳を過ぎても治療が難しい子供もいます。治療が難しい場合でも焦らずに子供のペースに合わせて慎重に進めていくことが大切です。子供ができたことを褒め、ポジティブな体験を積み重ねることで、徐々に治療への抵抗感が薄れていきます。

虫歯の原因となる細菌のミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には存在しません。しかし、親や周りの大人が赤ちゃんにキスをしたり、口移しで食べ物を与えたり、同じ食器を使ったりすることで、感染する可能性があります。

虫歯では、ミュータンス菌などの原因菌が産生する「酸」によって歯が溶かされ、次第に歯に穴が開いていきます。この虫歯菌が酸を出す際に必要なのが、発酵性炭水化物と呼ばれる食べ物です。発酵性炭水化物には、米、パン、芋、果物、牛乳、甘いものなどがあります。砂糖でなくても、炭水化物が含まれる食事を摂ることで歯の表面に酸が生成されます。

ほとんどの飲食物には水やお茶以外にも炭水化物が含まれていますので、摂取量には注意が必要です。ただし、糖分が多い物であっても、虫歯の発生しやすさは異なります。お子さんのおやつを選ぶ際には、これらのポイントを考慮に入れてみてください。

飴、ガム、キャラメル、チョコレート、ケーキ、クッキー、スナック菓子、ドライフルーツなど、糖質を多く含んでいる食べ物は虫歯になりやすいです。

スポーツドリンク、コーラなどの炭酸飲料、カルピスなどの乳酸飲料、ジュースなどの果汁飲料などは虫歯になりやすい飲み物です。

ヨーグルト、ゼリー、サツマイモ、ナッツ、チーズ、魚などがあげられます。

水やお茶は虫歯になりにくい飲み物です。

糖分の摂取頻度が高いほど、口の中に糖が留まる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。特に小さなお子さんは甘いものが好きですが、すぐに与えるのではなく、時間や頻度を制限して与えるように心がけましょう。
ただし、虫歯のリスクを考えて全ての甘いものや炭水化物を禁止するのではなく、食べ物や飲み物の組み合わせや量を工夫することが重要です。虫歯のリスクを減らすためには、だらだら食べるようなことは避け、食べ方や食事のタイミングにも注意を払いましょう。

歯が1本でも生えたら歯みがきを開始します。母乳やミルクにも糖が含まれており歯磨きは必要なのです。

「ストッパー」や「安全プレート」が付いているものがおすすめです。
仕上げ磨き用の歯ブラシも、やわらかい毛で、ヘッドの小さなものにしましょう。

自宅でできる虫歯予防の重要なポイントは、歯磨き(特に仕上げ磨き)と健康的な食生活の習慣化です。子どもが歯磨きを上手にできなくても、まずは歯ブラシを持たせて自分で磨くことから始めましょう。その後、必ず大人が仕上げ磨きを行いましょう。食事の後に歯磨きをすることがベストですが、食後や外出先で歯を磨く機会がない場合は、口をすすいだりお茶を飲ませることで、口の中をきれいに保ちましょう。正しい歯磨きの習慣と健康的な食生活は、虫歯予防にとって非常に重要です。

乳歯が生えそろったら、歯と歯の間の掃除にはデンタルフロスを使用することをおすすめします。小さなお子さんには、家庭用のフッ素ジェルが適しています。低濃度なので毎日使用でき、味も数種類用意されているのでお子さんが好みのものを選べます。夜、歯磨きの後に歯ブラシでジェルをお子さんの歯に塗布し、そのまま寝かせます。家庭用のフッ素製品にはジェルだけでなく、スプレーや洗口剤もありますので、お子さんに合ったものを選択してください。

赤ちゃんの歯は、一般的に生後6ヶ月から9ヶ月の間に生えてきます。ただし、生える時期には個人差があります。早い子は2〜3ヶ月の頃から歯が生え始めることもありますし、遅い子では1歳近くまで歯が生えてこない場合もあります。赤ちゃんの歯が生える時期には個人差があり、その時期が異なっても一般的な範囲内に収まることが多いです。

あくまで一般的、平均的な例ですが、
・6ヶ月~9ヶ月:下の前歯2本
・9ヶ月~10ヶ月:上の前歯2本
・1歳:上下の前歯の横に2本ずつ(上4本・下4本の8本になる)
・1歳半:奥歯(第一乳臼歯)4本
・2歳:乳犬歯
・2歳半:奥歯(第二乳臼歯)~(上10本・下10本の20本になる)

※個人差はありますが、2歳半から3歳程度までで20本の乳歯が生え揃います。
※先天性欠如(生まれつき歯が作られていない)場合があります。1歳を過ぎても1本も生えてこない場合、3歳を過ぎても20本生え揃わない場合は歯科医院で相談しましょう。

乳歯ではそのほとんどの場合が所謂「すきっ歯」です。このことについては心配する必要はありません。このすき間は「乳歯よりも大きな永久歯が生えてくるスペース」のためにそうなっています。逆にこのすき間が無い場合、乳歯よりも大きな永久歯が生えてきたときに歯が生え揃うスペースが足りなくなり歯並びがガタガタに悪くなってしまいがちです。かといって隙間がなくても絶対に歯並びが悪くなるということではなく、顎の骨自体も成長し、大きくなり、そのことによって歯の生え揃うスペースができることもありますので様子を見ることも多々あります。

・「受け口」 ... 下の前歯が上の前歯よりも前に出ている
・「開咬」 ... 上下の前歯に隙間があり閉じない
・「出っ歯」 ... 前歯が前に出て目立っている
・「叢生」 ... 歯並びがガタガタになっている