当院のインプラント治療

ドクターより

歯科先進国スウェーデンにてインプラント周囲炎治療をしていた専門医より一言

まず自分の歯に勝るものはありません。残念ながら自分の歯を抜かざるをえない方のために、インプラント治療は存在します。次に、代替案を考え、その中でお一人おひとりにあった治療を一緒に考えてからインプラント治療は始まります。当院では安全で安心かつ精密なインプラント治療のためにカウンセリングを重視。「説得」でなく「納得」したうえで治療を受けていただけるようにしています。診査・診断・計画・手術のみではなく長期の経過まで責任を持ってインプラント治療を行います。

当院ではストローマンインプラントを採用しています

ストローマンは、スイス本社の、インプラント、修復治療、口腔組織再生におけるグローバルリーダーといえる企業です。

ストローマン社のインプラントは、世界70ヶ国以上、500万人以上、1300万本以上が治療に使用されており、世界のインプラント市場でトップクラスのシェアを誇ります。これは、ストローマンインプラントが、長年の研究開発による良質なインプラントが信頼されていることの表れともいえます。

ストローマンは、インプラントにトラブルがあった場合でも、多くの歯科医院で取り扱われているため、世界中の歯科医院で対応可能であるというメリットもあります。

日本国内でも多くの歯科医院でストローマンインプラントが使用されていますので、転勤や引越しの可能性があるという人でも、転居先で適切な対応が受けられやすいという特徴があります。 

世界最高標準のインプラント 

ストローマン社製Roxilid Roxolid(インプラントの素材として開発されたジルコニウムとチタニウムの合金)SLAインプラントは、これまでの純チタンのインプラントよりも骨と強固に結合し、20%強度が上がった世界的にも安心なインプラントです。

インプラントとは

インプラントについて

インプラントとは、歯の抜けた部分に人工歯根(インプラント)を植立し、あごの骨結合させた後、その上に土台を装着し、さらに人工の歯をかぶせる治療方法です。取り外しの入れ歯のように、痛い・噛めない・話しずらい・外れるといった不具合もなく、天然歯と同等の力で噛むことが可能となる治療法です。

インプラントの構造

最も一般的なインプラントの構造は、上部構造・アバットメント・インプラント体から成ります。よくインプラントが「第三の歯」などといわれる理由として、他の残っている歯に依存するのではなく、インプラント体を歯槽骨に埋入して、 その上に上部構造を固定させるる治療方法であるため、まるで天然の歯があごの歯に埋まっているのと同じような構造だからです。

  • 上部構造
    「人工歯・人工歯冠」ともいいます。主にジルコニアなどの歯科素材で作られます。
  • アバットメント
    「支台部(しだいぶ)」ともいいます。上部構造とインプラント体とをつなぐ役割を果たします。
  • インプラント体
    「フィクスチャー・人工歯根」ともいいます。顎の骨に埋め込む部分のことをいいます。

インプラントの歴史と安全性

1965年に初めてチタン製インプラントを患者の顎骨に埋入しました。このインプラントは、患者が2005年に亡くなるまで40年間機能し続けました。※論文記載
10年後のストローマンインプラント生存率は98.8%で、インプラントの成功率は97%となっています。

低侵襲で行うインプラント治療

先進の歯科用CTによる精密な診査・診断

当院では、インプラント治療の際、院内に完備している先進の歯科用CTによって、必ず「CT撮影」を行います。CTとは「Computed Tomography」の略で「コンピュータ断層撮影法」のことです。

歯科用CTでは、顎の骨の状態や、その内部を通る血管・神経などの様子を「3次元の立体画像」で精密に確認することが出来ます。このため、従来のレントゲン撮影では見えなかった部分もしっかり見えるようになります。 

専用のソフトウェアで術前シミュレーション

手術を成功させるためには、インプラントを理想的な位置に設計することが重要となります。これにより、インプラントの手技を短縮し、外科的なミスを回避することができます。インプラントプランニングソフトウエアによって、サージカルガイドの設計と作成を精密に行うことが可能です。

フラップレスインプラント

一般的にインプラントを埋入する際には、歯茎を切開した後、歯茎をめくり、歯槽骨を見える状態にしておいてインプラント体を埋入する方法で手術を行いますが、低侵襲で行うインプラントは、「フラップレスインプラント」といい、歯茎を切開するのではなく、小さな穴を開けてインプラント体を埋入する方法です。最小限の侵襲で済むため、出血もほとんどなく、腫れもほとんど無く済むことも多い治療方法です。

ガイディッドサージェリー

まずはCT撮影をして、精密な診査・診断を行った後、CTのデータを元にコンピュータ上でインプラント埋入の細かなシミュレーションをします。そしてシミュレーション結果を元に「サージカルガイド」を作製します。サージカルガイドはインプラントを安全に埋め込むための「位置」「角度」「深さ」になるような穴が開いており、ブレることなく、その通りにインプラントの埋入ができるため、より精密で安全性を高めたインプラント手術が可能となります。

骨の量や厚みが足りない場合の治療法

サイナスリフト法

サイナスリフト法は、上あごの歯槽骨の薄い部分の上顎洞底部に、再生療法などで骨造成を誘導する治療法です。骨造成が多くできる事と、目で確認しながら手術できるというメリットがあります。反面、手術の難易度が高い事、骨が出来るまでに6ヶ月~1年かかるデメリットもあります。 

ソケットリフト法

サイナスリフトが歯が生えていた部分の側面の歯ぐきからアプローチするのに対し、ソケットリフトは歯の生えていた部分、もしくは歯を抜いた時に出来た穴からアプローチすると言ったその手法の違いがあります。 

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は、静脈に直接点滴を行う方法で、完全に眠っているか、まどろんだ状態で治療を行うことができ、痛みや不快な音などはほとんど気にならなくなり、「いつの間にか治療が終わっていた。」と感じる方が多い方法です。痛みが苦手な方、手術が怖いという方もリラックスした状態で治療を受けることができます。非常に専門的な知識が必要になってきますので、この治療法を取り入れている歯科医院はまだまだ少ない実情がありますが、当院は「東京医科歯科大学付属病院連携歯科医院」となっており、麻酔専門医と連携して静脈内鎮静法を行っております。 

持病のある方

持病のある場合には注意が必要です

「歯周病」「糖尿病」「心臓病」「高血圧」「骨粗しょう症」などの持病ある場合、インプラント治療ができないことがあります。

歯周病

歯周病の場合、インプラント治療をする前に歯周病の治療をしておく必要があります。せっかく入れたインプラントが歯周病のような状態(インプラント周囲炎)になってしまう事がるからです。

糖尿病

糖尿病の場合、コントロールが良好な状態であれば、問題なく治療できるという報告もありますが、糖尿病の場合のインプラント治療についてはその効果などについてエビデンスに基づく指針があるわけではないため、かかりつけの医師とも連携しながら判断する必要があります。

心臓病

重度の心疾患の場合、インプラント治療を避けるべきです。

高血圧

高血圧の場合、血圧を下げる薬を飲んでおり、160以下であれば治療を行えるケースもあります。

骨粗しょう症

骨粗鬆症の治療には「ビスフォスフォネート系薬剤」という薬が使われることが多いのですが、長期間投与を受けている時に、インプラント治療や抜歯などを行うと、顎骨壊死が発症する可能性があるということがわかっています。