長持ちする治療 ~ 取り組みの一部をご紹介

当院では、「できるだけ削らない」「できるだけ神経を残す」といった「歯にやさしい治療」によって、再治療になりにくく「長持ちする治療」の実現のため、専門性を活かし、質の高い精密で細部までこだわった治療を行います。

負のサイクルを断ち切ることが大切

「再治療を繰り返しているうちに歯を失う」このようなことになってしまっているケースは少なくありません。「悪かったらまた治療したらよい」ということではなく、実際、「同じ歯の治療は2~3回が限度」といわれています。つまり換言すると「同じ歯の治療3~4回目には歯を失う可能性が高くなる」ということなのです。つまり「歯は再治療リスクを抑えるような精密な治療」を行い、「1度治療した歯は再発しないようにメインテナンスをしていく」ということが大切になります。治療したといっても詰め物や被せ物はあくまで「人工物」ですので、自動車に整備が必要なのと同様、メインテナンスは不可欠といえます。再治療を繰り返し、抜歯となっていく「負の連鎖」を断ち切るためにも「精密な質の高い治療」「定期メインテナンス」がとても大切となります。

 

銀歯の寿命について

保険治療では、むし歯を削った後に、いわゆる「銀歯」という詰め物や被せ物をします。この「銀歯の寿命は3~7年」といわれています

修復物の種類 二次むし歯 脱落 歯髄炎 平均使用年数
インレー(金属の詰め物) 5.8年 4.1年 5.3年 5.4年
クラウン(金属の被せ物) 8.2年 6.2年 8.9年 7.1年

※岡山大学予防歯科講座調べ

二次むし歯について

詰め物・被せ物をしたからといって完ぺきというわけではありません。「適合」が悪かったり、金属が「変形」したり、「腐食」したり、金属の詰め物・被せ物と歯の間をふさいでいる「セメント」が経年劣化によって溶け出すなど、様々な要因から、金属の詰め物・被せ物と歯の間に「隙間」ができ、そこから細菌が入り込むことによって「二次むし歯」になることがあります。二次むし歯は神経に近いところで起きたり、しらないうちに進行しているので、神経を取ることになったり、抜歯になったりといった可能性も高くなるため、注意が必要です。


一見なんでもなさそうでも

銀歯を外すと二次むし歯が

なにも問題なさそうですが・・・

銀歯を外すと二次むし歯が

セメントの違いについて(保険・自費)

保険治療では、実は詰め物や被せ物は、歯質と接着されていません。「合着」といって、詰め物や被せ物と歯質の間をセメントが埋めている状態です。対して、自由診療で使用する「接着性セメント」では、接着性セメントが科学的に反応し、歯質や補綴物とくっつきます。このことは「再治療のリスクを低減する」ことにつながります。

根管治療について

根管治療では、「健全歯質を可能な限り残す」ことに挑みつつ、「感染歯質を可能な限り除去する」ことに挑む必要のある治療です。つまり根管治療は「歯に生じた感染部分の除去術」です。

根管治療の流れ

  1. 被せ物などを外します
  2. ラバーダムをかけます
  3. 根管口(歯の根の入り口)を明示します
  4. 根管内の汚れを「ファイル」を使用して除去します
  5. 根管内を薬液で消毒します
  6. 細菌が入らないように専用の材料で密封します
  7. レントゲンで根管の様子を確認します

根管治療で再治療リスクを抑えるために

ラバーダム防湿

ラバーダムは、口腔内から治療する歯だけを完全に隔離することで、治療している最中も唾液が入り細菌感染するといったリスクを無くします。また、呼気など、湿気を遮断することで、接着材料などの性能低下も抑えます。

逆に言うと、ラバーダムを使用しないで根管治療を行うと、唾液から治療中も感染し続けることになってしまい、再発のリスクが高まります。

マイクロスコープの使用

根管治療は非常に精密な治療です。これまでの治療では、肉眼では見えない部分については「経験」や「勘」に頼る部分も大きな治療でした。しかしマイクロスコープによって、肉眼では見えなかった部分も大きく拡大して、しっかり確認しながら治療することができるようになりました。

NiTi(ニッケルチタン)ファイル

NiTi(ニッケルチタン)ファイルは、柔軟性があり、曲がりくねった根管内部でもその形態にそうように曲がるため、適切な根管拡大を可能とします。

MTAセメント

当院では「MTAセメント(Mineral Trioxide Aggregate)」を使用しています。MTAセメントの成分は、二酸化ケイ素、酸化カルシウム、酸化第二鉄、石膏、酸化ビスマスなどから成り、「封鎖性が良い」特徴があります。このことによって、「歯に空いた穴を塞げる」「再発を防げる」などのメリットがあります。また、細菌の殺菌、歯の組織再生も期待できます。