マイクロスコープ
マイクロスコープとは
「マイクロスコープ」とは歯科用実体顕微鏡のことで、肉眼の20倍以上に拡大することができます。口腔内は暗く、歯科で治療する歯や口腔組織は非常に小さいですので、歯医者の肉眼のみに頼って精密な治療を行うことは困難です。
マイクロスコープでは、拡大視野下でしっかり見ながら治療できるため、細かな部分を精密に治療することが可能となります。
マイクロスコープを導入している歯医者はまだ少ない
日本の歯医者の数は6万件を超えているといわれており、コンビニエンスストアの数以上存在しています。
しかし、マイクロスコープを導入している歯医者は、歯医者全体の5%以下ともいわれています。
精密根管治療にマイクロスコープが活躍
拡大視野下による精密根管治療
特に根管治療の場合には、マイクロスコープは威力を発揮します。根管は非常に細かく枝分かれしたり曲がりくねっていたります。
その治療をマイクロスコープなしで行う場合には、歯医者の「勘」や「経験」に頼るところが大きくなります。その場合にはどうしても再発率が上がってしまいます。
日本の根管治療は失敗率が高い
東京医科歯科大学むし歯外来で、根管治療のX線透過像を調べた、根管治療を行った歯が治療後どの程度の割合で歯根部先端に膿を持っているかを調査しました。
結果として、「根管治療の失敗率は50〜70%」であるということが判明しました。
アメリカでは根管治療の専門医に義務化
歯科先進国であるアメリカでは、マイクロスコープの有用性が高く評価されており、根管治療の専門医に対してマイクロスコープの使用が義務化されています。
その結果、精度の高い精密な治療により高い治療成功率となっており、成功率は90%程度といわれています。
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