マタニティ歯科診療
予防は0歳(-1歳)から ~ これからママになる方へ
ママにむし歯があると、あかちゃんもむし歯になるリスクが高まります。
これから生まれてくるお子様が、生涯にわたって歯のことで苦労しないためにも、
あかちゃんがお腹の中にいる “マイナス1歳” からしっかりとケアが必要です。
よくいただく質問
Q. 妊娠中はあかちゃんにカルシウムをとられるから歯が悪くなるの?
A. あかちゃんにカルシウムをとられて、歯がもろくなることはありません。妊娠中はお口のケアが難しいため、むし歯や歯周病が進行しやすいのです。4〜5ヶ月に一度、歯科検診を受けましょう。
Q. 妊婦の歯周病が早産などに関係するって本当ですか?
A. 歯周病が早産や低体重児出産のリスクを2倍から4倍くらい高めることが報告されています。歯周病菌が血中に入り子宮内で炎症を起こし、子宮の収縮が誘発されることによって起こるといわれています。
Q. 妊娠中にカルシウムを多く摂ると、歯の強い子どもが生まれますか?
A. カルシウムだけでなく様々な栄養がそろって、はじめて丈夫な歯が作られます。乳歯は妊娠7週頃から作られ始め、4カ月頃から硬くなり始めます。カルシウムだけでなく、バランスのとれた食事が大切です。
妊娠中にできるケア
ご自宅でのセルフケア
- 食後の歯みがきやうがいをこまめにしましょう。
- つわりなどでみがけない時はぶくぶくうがいをしましょう。
- 糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら食べるのは控えましょう。
- 甘いものが食べたくなったら、歯科医院で販売しているキシリトール100%製品がオススメです。
歯科医院でのプロケア
- 妊婦歯科検診 … つわりがおさまる4〜5カ月頃に、歯科検診を受けましょう。
- 妊娠時の歯科治療 … 治療が必要な場合は、比較的体調の安定した、妊娠中期に済ませるのが理想です。歯科治療を受ける前に、産婦人科の担当医に一度相談することをおすすめします。
妊娠中のオススメ歯ブラシ
ヘッドの部分が薄い、「DENT.MAXIMA」をおすすめします。
ヘッドが薄いので頬側面や最後臼歯遠心面もしっかり毛先を当ててブラッシングできます。
- 下を向いて小さく動かして磨く
- 「ながらみがき」をする
- 1日のうち体調が良い時間に磨く
産まれてくるお子様のために
産まれたてのお子様にむし歯菌はいません
あかちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。キスや口移し、大人が使用した箸で食べさせることで、あかちゃんにむし歯菌を移してしまいます。まず周りの大人がむし歯菌を減らしておきましょう。
対策
- 出産後のむし歯予防
- むし歯や歯周病は早めに治療
- 日常の歯みがきを丁寧に
- 定期的に歯科医院へ通い、お口のケアを受けましょう
マイナス1歳からの歯科予防?
歯科予防は妊娠期間中から?
妊娠期間中、お口の中は酸性に傾きがちになっており、むし歯ができやすくなります。また女性ホルモンが増加することによって炎症が起こりやすくなり妊娠性歯周炎になるケースもあります。
そのため、いつもと変わらないセルフケアをしていてもお口の中の健康状態は変わってしまうこともあります。無理のない範囲で歯医者を受診しておきましょう。
妊婦の歯周病は早産などのリスクも?
妊娠期間中に歯周病がある場合、「早産」や「低体重児出産」のリスクが高くなるといわれています。タバコやアルコールによる「早産」や「低体重児出産」のリスクよりも、歯周病による「早産」や「低体重児出産」のリスクの方がずっと高いリスクであることがわかっています。歯周病は、サイレントディジーズといわれており、自覚症状がほとんどない病気なので、 いつのまにか歯周病による炎症が進んでいきます。ですが歯周病は、正しいセルフケアだけでなく歯医者で行う専門的なクリーニングを受けることで改善可能です。
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